氷の世界のはなし

遠くで重い氷同士がぶつかり合い、どちらかに亀裂が走る。 ――その振動で、スカーフェイスは目を覚ます。

破天荒のありか 2

あの日以降、彼が宿直の時、度々顔を覗きに行くようになった。

破天荒のありか

ヘラクレス・ファクトリーでは月に2度ほどの頻度で教師に当直が回ってくる。実のところ、バッファローマンはそれを楽しみにしていて、その日も何か生徒がしでかしていないかとむしろ胸をわくわくさせながら夜の見回りを開始。