ビクトール

いつかの月

カクの村より東のさらに小さな村の夜空に、大きな月が昇っていた。 村の民家を間借りしてようやく一晩の宿を得たビクトールは、それをボンヤリ眺めている。

お父さんは心配性

スタア☆スタア城2階、賑やかな大広間。集まった人達はみんな着飾って、そわそわと主賓の登場を待っているところ。 「まさかね…」 「あの2人がね…」 そんなささやきもちらほら。