幻想水滸伝3
サロメへ。
旅人風の男が、ビネ・デル・ゼクセの町はずれをひとり、慣れた足取りで歩いている。
普段通りの午前中。あてがわれた執務室で、サロメはいつも通り、書類の決裁に追われていた。
1 ゲドは今日も劇場に来ていた。
穏やかな天気ながら、上空は風が強いらしく、小さな雲がやや足早に流れていく。遠くに大きな雲の固まりが見えるが、今日中はこの青空は持つだろう。 流れていく雲を目線で追いかけながらそのような事を考えていたためか、その人物の接近にセシルが気づいた時…
サロメへ。
旅人風の男が、ビネ・デル・ゼクセの町はずれをひとり、慣れた足取りで歩いている。
普段通りの午前中。あてがわれた執務室で、サロメはいつも通り、書類の決裁に追われていた。
1 ゲドは今日も劇場に来ていた。
穏やかな天気ながら、上空は風が強いらしく、小さな雲がやや足早に流れていく。遠くに大きな雲の固まりが見えるが、今日中はこの青空は持つだろう。 流れていく雲を目線で追いかけながらそのような事を考えていたためか、その人物の接近にセシルが気づいた時…