2011-08-12 節分家族3(番外編) ジャイアントロボ 一清 楊志 大作 中条 雪どけを間近に控え、雪を薄く肩に乗せた木々の新芽も控えめに膨らんできている。しんと冷えた空気を胸一杯に吸うと、そんな木々のさわやかな息づかいをじかに感じるようだ。 狭い山道を、2人並んでよけいに狭くしながら、旅の2人連れが歩いている。 続きを読む
2011-08-12 節分家族2 ジャイアントロボ アルベルト ヒィッツカラルド イワン 呉 レッド 幽鬼 カワラザキ 怒鬼 パチリ。 と、まぶたを開く。 気づくと、ベッドから身を起こしていた。時計を見ると、いつも起きる時間の1時間前。 と、いうことは。 ようやくヒィッツカラルドは意識がはっきりした。 アルベルトが帰宅しているのだ。 続きを読む
2011-08-12 節分家族1 ジャイアントロボ アルベルト イワン ヒィッツカラルド 呉 …カタタン………タタン……。 かすかに電車の走る音が聞こえてくる、そんなひっそりとした帰路をイワンは一人歩いていた。 いつもの通勤鞄に、左手には深夜まで営業しているスーパーのビニール袋。買い物と言うにはささやかなその中身は、から煎りした豆。 今日は節分の日なのだ。 道々、元気なかけ声がそここの家から漏れてくるのが、大変微笑ましい。イワンの足も自然と速まる。 続きを読む
2011-05-21 ポメラの来た日 9 幻想水滸伝5 幻想水滸伝2 ザムザ ワシール ヴォリガ オロク ガラガラ、と乱暴に玄関の戸口の開く音。ニケアあたりが帰ってきたのか、とワシールが顔をのぞかせると、そこにいたのはレルカーの住民ではなかった。 「…これは、ザムザくん。いらっしゃい」 「うむ。オロクはいるかな?」 続きを読む
2011-05-21 I.G.A.夜の部 ジャイアントロボ アルベルト 樊瑞 イワン サニー カタリ。 グラスの中の氷が静かに揺れて音を立てた。その音を愉しむように一口、口に含む。 「ふむ…」 満足げに目を閉じる。店内には静かにピアノが流れている。 ADIEU。クセのない、控えめの演奏はこの狭い店に良く似合っていた。 続きを読む
2011-05-21 おふたりさん B ジャイアントロボ 戴宗 アルベルト その2人が対峙するのは今回が初めてというわけではなく、その度に、壮絶な死闘が交わされてきた。 そして今回も。 アルベルトと戴宗。 周囲に彼ら以外の人間はいない。アルベルトの相手が出来るのは、その場に戴宗しかいなかったからだ。そして、戴宗の相手を出来るのもまた、アルベルトしかいなかったためだ。 続きを読む
2011-05-21 おふたりさん A ジャイアントロボ 一清 楊志 戴宗 「青面獣、お主せめてもう一枚、中に着たらどうだ」 突然そのようなことを一清に切り出されて、揚志は声を上げて笑った。 続きを読む